店舗集客に必須のMEOとは?
検索の際、そのワードが地域や場所に影響するキーワードである場合、通常の検索結果の上部に地図情報とその周辺の関連スポットのリストからなる「ローカルパック」が表示されます。
このような検索キーワードを「ローカルキーワード」と呼びます。
MEOはMap Engine Optimization(マップエンジン最適化)の頭文字をとった略称で、主にGoogle Mapの検索結果における、上位表示を目指す一連の最適化施策を指します。
いま、地域やエリアの影響を強く受けるローカルキーワードからのウェブサイト流入がビジネス成功に直結する業種では、MEO対策が必須となっています。
具体的な施策は後述しますが、Google索結果の際に表示されるローカルパック枠の上位3位以内に店舗名が表示されればMEO対策のゴールとなります。
MEO対策が必要な理由
MEO対策が重要視されるようになった背景にはGoogleの戦略とスマートフォンの普及があげられます。
MEOの背景1:Googleアルゴリズムの変更
ひとつに2014年に行われたGoogleのベニスアップデートが挙げられます。このアップデートは、ユーザーの現在地に連動した検索結果を表示するもので、れにより検索結果の上部に、関連性の高い店舗3件が表示される「ローカル検索」枠が新たに追加されました。
MEOの背景2:スマートフォンの普及
2つ目の背景は、スマートフォンからの検索が激増したことが挙げられます。スマートフォンは場所を問わず利用できるモバイル機器であり、位置情報を正確に測定できるGPSを搭載しています。このGPSによって、Googleはユーザーの現在位置を把握し、その場所に応じた検索結果を表示することが可能になりました。この検索結果に表示される地域の店舗やサービスは訴求力が高く、そのままユーザーの消費行動につながりやすくなることからも、MEO対策の重要性が高まっています。
MEO対策のメリット
1.集客や売上に結びつけやすい
「近くのランチ」や「ススキノ 居酒屋」(地域名+サービス名)で検索するユーザーは、購買・訪問意欲が高いと考えられ、集客や売上に結びつけやすいのです。そのため、特定のエリアを商圏としている企業や店舗にとってMEO対策は重要になってきます。
Googleが公表するデータによると、スマートフォンで現在地に紐づいた検索(ローカル検索)をしたユーザーのうち76%が、24時間以内にビジネスにアクセスし、さらにその中の28%が、実際に店舗でサービスや商品の購入をしていることが分かっています。このデータからも、MEO対策はビジネスの成長に貢献する一手段として、取り組んでみる価値が十分にあると考えられます。
参照元:Mobile Shopping Trends and Consumer Behavior – Think With Google
2.検索結果の視認性が高い場所に表示される
近年Googleは「ローカル検索」を重要視しており通常の検索結果よりも目立つ位置に、店舗名が表示されるようになりました。これは「3(スリー)パック」と呼ばれるエリアのことで、検索結果の上位3位に『会社名』、『ウェブサイト』、『道順』が目立つように表示されます。
この『ローカル検索3パック』は大きな格差を生んでおり、上位3位にランクインできれば閲覧者数や問い合わせの電話が急増しますが、4位以降はGoogleからの訪問者数は期待できません。
3.Webサイトがなくても集客できる
Googleはビジネス向けに企業や店舗のPRができる強力な無料ツール「Googleマイビジネス」を提供しています。
このGoogleマイビジネスを利用すれば、Google検索やGoogleマップに社名・店名・電話番号・住所・営業時間などをの情報を無料で表示できるため、とくにWebサイトがなくても集客が可能です。
MEO上位表示のしくみ
MEOはGoogleの検索アルゴリズムを解析できれば攻略可能ですが、その検索アルゴリズムの詳細は公平なランキングシステムを構築するために機密情報となっています。
しかし、Googleは「上位表示の仕組み」とも取れるヒントを公式ヘルプで明かしています。
MEO上位表示の仕組み①:関連性
関連性とは、検索語句とローカル リスティングが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、リスティングと検索語句との関連性を高めることができます。
MEO上位表示の仕組み②:知名度
知名度とは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、検索結果にはこうした情報が加味されます。たとえば、多くの人に知られている著名な美術館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も知名度に影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果の掲載順位に影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、掲載順位が高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、SEO の手法もローカル検索結果の最適化に適用できます。
具体的なMEO対策
では具体的な施策はどのようなものか下記にご紹介します。
1.Googleマイビジネスのオーナー登録
「Googleマイビジネス」への登録は、MEO対策の基本となる欠かせない作業となります。
Googleマイビジネスの登録方法の詳細はこちらで紹介しています。
2.基本情報の入力
つぎに取り組むべきなのが”基本情報の入力”です。ここでポイントは”正確な情報を入力する”ことです。店舗名や電話番号はもちろん、住所のビル名や枝番を省略したりせず正式な情報を正確に入力します。
この”正確な情報入力”は次の「サイテーションを増やす」にも影響する大切な作業となります。
ビジネス名
「バンビーノ」というレストランを運営していたとします。この場合、ビジネス名として登録できるのは「バンビーノ」のみとなります。
ビジネス名にそれ以外の不要な情報を載せると、Googleマイビジネスの掲載が停止される可能性があります。入力の際は注意が必要です。
OK)バンビーノ
NG)札幌のイタリアレストラン-フェレットリアーノ ←タグラインを付加した例
NG)バ ン ビ ー ノ ←全角スペース挿入した例
参照元:Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン – Google マイビジネス ヘルプ
ビジネスのタイプ(カテゴリ)
カテゴリは、順位決定の要因に大きく関係しているといわれています。事業内容にマッチしたカテゴリを選択してください。
Googleマイビジネスカテゴリ一覧(リンク先:OMOTENASHI.com)
つぎに写真や動画を追加しましょう。言葉では伝えきれない魅力を視覚的にアピールできる写真と動画は、Googleマイビジネスに欠かせない部分と言えます。
ここでは”画質”が大切なポイントになります。1.「適正な明るさ」、2.「ブレのない被写体」3.「長辺1000ピクセル以上の画像サイズ」を意識して高画質な画像や映像をアップしてください。
3.サイテーションを増やす
「サイテーション」とは、お店の商品や口コミをブログなどのSNSで紹介する(されている)状態のことをいいます。
この「サイテーション」は、“リンクの有無”は関係なく、記事の内容にお店や商品についての感想などが書かれていればGoogleから一定の評価がもらえます。
TitterやInstagramを活用して「この化粧品が良かった!」、「あのお店の料理は最高!」などのサイテーションを増やしてください。
サイテーションで大切なのは「統一された情報」です。会社名や商品名はもちろん、住所のビル名や枝番をすべての統一することが大切です。
口コミの管理と返信を徹底する
レビューも順位決定の要因とされており、良い評価が多ければ多いほど順位に影響を与えるとされています。
できれば来店客に簡単なノベルティや割引サービスなどが受けられる「レビューキャンペーン」を実施して、お店に対するレビュー(評価)を増やしていきましょう。
積極的に写真を追加する
Googleマイビジネスでの写真の追加は、クリック率の向上だけでなく、掲載順位の向上にも役立つと言われています。
効果的なのは40枚以上の画像を掲載し、その中に高解像の「店内ストリートビュー」含んでいる必要があります。
顧客からのクチコミを読んで返信することができます。また、ビジネスを紹介する写真を投稿することもできます。リスティングに写真を追加しているビジネスは追加していないビジネスと比べ、Google マップで運転ルートが検索される回数が 42% 増加し、ウェブサイトへのリンクがクリックされる回数が 35% 増加します。
参照元:Google マイビジネスについて – Google マイビジネス ヘルプ
また、Googleマイビジネスの公式アカウントはTwitterで、「カバー写真を追加すると、自動的にそれがリスティングの優先写真として設定されます」と回答しています。
したがって、カバー写真は必ず登録するようにしましょう。
最新のビジネス情報を入力する
最新情報を入力をすると、順位向上すると言われています。
Googleマイビジネスにログインし「投稿」から「最新情報」を投稿してください。
Googleマイビジネスの管理画面に最新のビジネス情報を入力すると、ローカル検索結果の掲載順位が改善し、Google検索やGoogleマップで効果的にビジネスを宣伝できます。
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