GoogleのCMに秘められたメッセージ
年間売り上げ300億ドル(3兆円)の巨大企業Google。私たちの生活で、ある考えを行動に移す場合、多くは検索が元になっておりその検索の大部分を占めているのがGoogle(グーグル)です。そのGoogleのMCをみると、今のユーザー行動を見ることがでます。
TV放映されたグーグルCM
まず、こちらのCM(30秒)をご覧ください。
AISAS(アイサス)の法則
マーケティング用語でAISAS(アイサス)の法則をご存知だとおもいます。
今回これと似た行動プロセスが、このCMでも展開されていて興味深いです。
- Attention(注目・認知)
- Interest(興味・関心)
- Search(検索)
- Action(購買)
- Share(共有)
1995年に「電通」が提唱した消費者の購買行動プロセスで、マーケティングの世界では長らく使われてきたAIDMA(アイドマ)の法則に変わり、インターネット時代の新たな消費者行動のプロセスとして注目されています。
TV放映されたグーグルCMの解説
では解説篇とともに観ていきましょう
▲Google アプリ:いっしょにパンケーキが食べたい 解説篇
『パンケーキが食べたい』
お腹を空かせた娘が母にパンケーキをリクエストします。
『近くのパンケーキ』を検索|Search(検索)
手元のスマホからGoogleアプリを起動。『近くのパンケーキ』を検索します。
※この段階での「Search」では、まだお店は認知されていません。
目的地の地図が表示される
現在地から近い複数のお店が地図に表示される。
Googleマップに店舗名が比較表示される。|Atention(注意)
Googleが探し出した複数の店名が写真や評価とともに表示される。
お店のGoogleマイビジネスをが表示する|Interest(興味・関心)
特定の店舗名を選択(タップ)するとその店舗のさらに詳しい情報(Googleマイビジネス)が表示される。
電話予約し来店する|Action(行動)
Googleマイビジネスのアクションボタンから「電話」を選択し予約をする。
クチコミにレビューと評価を残す|Share(情報共有)
Gmailアカウントがあれば、お店のクチコミ投稿と評価ができる。
もはや自社の公式サイトはなくてもいい
このCMでGoogleが伝えるメッセージは「高度でフォーマット化された情報の提供」です。
Googleマイビジネスで表示される「地図」表示や「写真」「電話」「クチコミ」などのアクションボタンは、すべて統一されたレイアウトとなっており、どの店舗でも操作は同じです。このフォーマットに慣れてくると直感的な操作も可能になってきます。
一方、一般的なお店のホームページは個性を強調するあまり、サイトごとにレイアウトが異なり必要な情報が見つけにくく、目的の情報にたどり着くまでに労力が必要となります。
Googleマイビジネスはホームページよりも見やすく、さらに人工知能(AI)がユーザー一人ひとりの情報を分析。検索キーワードからユーザーのニーズを推測し、表示結果に「目的地までの安全なルートや到着時間」や「評価付きレビュー」が表示さます。
自動翻訳機能
さらに、Googleマイビジネスは多言語に対応しており、各国の言語に自動的に翻訳され、海外や訪日外国人にも利用されているのです。
▲住所やクチコミは自動的に翻訳される
参考:Googleマイビジネス多言語対応について
参考:巨人グーグルが生み出した「最強AI」の全貌
参考:【飲食関係者は必見】飲食店の外国人観光客のインバウンド集客はGoogleマイビジネスだ!
参考:インバウンド集客の新常識「MEO対策」とは?GoogleマップやGoogleマイビジネスを活用して訪日外国人を無料で集客する方法
参考:インバウンド観光客へのPRには、進化を続ける「Googleマップ」を活用せよ!
Googleマイビジネスを充実させることが重要
GoogleのCMから見えたこと、それは自社のホームページがなくてもGoogleマイビジネスが強力にお店を伝えてくれる、ということ。
まずはGoogleマイビジネスを充実させてみてください。
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