Googleマイビジネスを導入すべきメリットのひとつに「インサイト」機能がある。
たとえば、Googleマップを使用したユーザー数やお店に電話をかけたユーザー数などGoogleアナリティクスにはない情報を取得するこが可能だ。ローカル検索や Google マップでお店のビジネス リスティングをどのように検索し、その後にどのような行動をとったのか知ることができる。
店舗集客型ビジネスのオーナーやマーケティング担当者はぜひ参考にしてほしい。
Googleマイビジネスにログイン
まずGoogleマイビジネスにログインする。
画面左の「インサイト」ボタンをクリックする
Googleマイビジネス インサイトでできる8つの分析
インサイトは8つデータに分かれている。
- 検索方法(直接・間接・ブランド名)
- 検索語句
- 検索プレースメント(検索エンジン・MAP)
- アクション数(サイトアクセス・ルート検索・通話)
- ルート検索した場所
- ユーザーが通話した曜日
- 投稿写真の閲覧数・投稿数
Googleマイビジネス インサイトでわかること
インサイトでは以下の情報がわかる。
- ユーザーがどのようなキーワードで、どのくらい検索しているか
- どこで検索しているか(Google検索かGoogleマップか)
- どのくらいアクションを起こしているのか
- どこから検索/アクションしているか?
『ユーザーがビジネスを検索する方法』
まず最初の項目が『ユーザーがビジネスを検索する方法』だ。ここではユーザーがどのような検索キーワードでビジネスに到達したのかがわかる。
ここで大切なのは店舗名以外のワードだ。たとえば「中央区 イタリアン」や「札幌駅 美容室」などである。これらは『間接検索』とよばれる。
MEO対策の目的は『集客』なので、ここでは常連やその紹介者ではなく、まだあなたのお店を知らない潜在的なお客様の獲得を目指す。
『間接検索数』が多ければ、あなたのビジネスにマッチした新規のお客様が来店している可能性がある。
直接検索数
店舗名や住所を直接検索したユーザー数。
例:Googleマップで「〇〇商店」と検索したユーザー
間接検索数
提供している商品やサービスを検索したユーザー数。
例:Google検索で「中央区 イタリアン」と検索したユーザー
ブランド検索数
競合の店舗名など関連するブランドを検索したユーザー
例:焼き鳥店の情報を求めて「串鳥」と検索し、ビジネス名(リスティング)を見つけたユーザー
直接検索数とブランド検索数の違い
「直接検索」は店舗名を直接探してる場合でこの場合、検索結果にビジネスナレッジパネルが表示される。「ブランド検索」ではチェーン店などで同じ店舗名がいくつかある場合に、それらが検索結果に表示されたとき、それは「ブランド検索」として記録される。
例えば、「串鳥 札幌駅」では『ブランド検索』であり、「串鳥 札幌駅北口」では『直接検索』として記録される。
集計期間は「1週間」「1か月」「四半期」から選択できる
デフォルトは「1か月」だが、左上のドロップダウンから合わせて3つの期間を選択できる。
『ビジネスの検索に使用された検索語句』
ここでは、ユーザーが検索の際に使用したキーワードを見ることができる。
直接ワードと間接ワードの傾向を把握し、ユーザーニーズとお店の側のニーズがマッチしているか確認しよう。
『ユーザーがビジネスを検索した Google サービス』
ここでは、GoogeleマップとGoogle検索での表示回数を見ることでできる。
『ユーザーの反応』
ここでは、ユーザーがナレッジパネル内で行ったボタンアクションを知ることができる。項目は「ウェブサイトへのアクセス」「ルート検索」「電話をかける」で、追って「ルート検索」と「電話」についは、さらに詳細が表示される。
ルートのリクエスト
ユーザーが店舗までのルート検索をどこで行ったかわかる。
『電話がコールされた曜日と時間帯を知る』
『電話』では、店舗に電話をかけたタイミングが曜日別と時間別で表示される。
左側のプルダウンメニューから曜日と時間を切り替えることができる。
『写真の閲覧』
ここでは、ビジネス写真の表示回数知ることができ、同業他社と数値を比較できる。
『写真の枚数』
最後に、ここではGoogleマイビジネス内の写真枚数を「オーナー投稿した写真」と、「顧客が投稿した写真」に分けて表示され、同業他社との比較もできる。
Googleマイビジネス インサイトの活用方法
Googleマイビジネスのインサイトは、言わば「Googleマップ版のアナリティクス」のようなもので、Googleアナリティクスでは取得できないデータが無料で参照できる非常に便利なツールだ。
これらインサイトの情報をまとめると、
ユーザーが「どこから、どんなキーワードで、どのような行動をしたか」が傾向として知ることができる。
なかでも、『ユーザーの反応』の「ウェブサイト」「ルート検索」「電話をかける」で行われたアクション数はマーケティング分野でいう「コンバージョン(最終成果)」として考えることができる。
たとえば「表示回数」を「見込み客」考えた場合、
「合計アクション数÷表示回数=成果達成率(CVR)」
として傾向を毎月分析してみてはどうだろう。
ちなみに、特定多数向けの折込チラシを10,000枚配布した場合、反響は1人~30人ほど、つまり、折込チラシの反響目安は、0.01~0.3%程度。インターネット広告の場合、2%が合格ラインだ。
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