VRホームステージングを制作してみる

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バーチャルステージングを制作してみるGoogleストリートビュー
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こんにちは、しげきです。

今回、VRホームステージングの制作にチャレンジしてみた。
細かな調整は必要だが、大体のフローを理解することができた。

配置した家具は、今回無料の3Dモデルを使用したが、フォトグラメトリを作成したり有料版の3Dモデルを採用すると、よりクオリティが上がることも分かった。

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VRホームステージングとは

ホームステージングとはマンションや戸建などの不動産物件を有利に販売するため、室内の家具や照明、小物に至るまで居住空間を魅力的に演出するサービスだ。
内覧の第一印象は6秒で決まる言われている。買主にとってホームステージングは、理想のライフスタイルがイメージしやすく購入意欲が高まり、結果、高い価格で、かつ短い期間で成約に結び付くメリットがある。

家具配置のアドバイスを含めた各部屋のホームステージングの提案書、家具や小物のレンタル、搬入・搬出を含め価格相場は約30万。

実際のホームステージング

一般社団法人日本ホームステージング協会 – 株式会社中央住宅のホームステージャー前田大樹さんの活動紹介 

そして近年、ウェブテクノロジー(WebGL)の発展により、実写画像に家具などのCGモデルを合成した仮想空間のホームステージングが可能となり注目を集めている。

この仮想ホームステージングは、”バーチャルホームステージング”や”VRホームステージング”と呼ばれ、短納期、低予算で物件のイメージアップをはかることができ、次世代型のホームステージングとして首都圏を中心に急速に浸透してきている。

バーチャルホームステージング

スペースリー – バーチャルホームステージング

VRホームステージングのメリット

  1. 低コスト。一般的なホームステージング費用の1/4程度。
  2. 搬入の手間と損傷リスクがゼロ。
  3. 公開までの期間が短い。

VRホームステージング制作の流れ

360度写真の撮影

合成元となる室内の撮影をする。

合成元の室内写真

撮影位置は、フロアの中心を避け、全体を見渡せるコーナーで撮影する。

VRホームステージングの最適な撮影ポイント

 

家具や小物を合成する

撮影編集済みのequirectangular(エクイレクタングラー)画像を3Dソフト(ここではCINEMA 4D)に取り込み編集する。

まず、マテリアルに360度画像(HDRI)を読み込み、その後「空」オブジェクトに適用する。

CINEMA 4Dの編集画面

つぎに、家具などの3Dモデルを配置していく。

空間内の光源に合わせて、配置した3Dモデルにライティングを施す。

CG空間にライティングを施す

オブジェクトマネージャーから「ライト」を選択し光源を配置する。オブジェクトマネージャー

3Dモデルの配置を光源の調整がすべて完了したら、画像をequirectangular(エクイレクタングラー)形式で書き出す。「出力設定」はオリジナルと同じサイズを入力する。ここでは、10000×5000pxのサイズ、解像度300dpiで出力する。

サイズを入力する

レンダリング時間は約2分だった。検証が必要だが、配置した3Dモデルの数によってレンダリング時間が異なるだろう。

レンダリング中の画面

実写と3Dモデル合成されたequirectangular(エクイレクタングラー)画像が書き出された。

合成が完了したequirectangular(エクイレクタングラー)画像。

VRホームステージングをwebサイトやブログに埋め込む

今回の利用シーンを考えた場合、不動産や建築事務所のwebサイトやブログで、オンライン表示するケースだろう。この場合、通常の画像と異なりVRでの閲覧には専用のプレイヤーが必要となる。

一般的なGoogleストリートビューの場合、埋め込みコードの取得が可能なため、簡単にwebサイトやブログで表示することが可能だ。しかし今回のような合成された画像や、販売目的の場合はガイドライン違反となるため利用できない。

そこで使用したのが、VRパノラマツアー作成サービスのGrooon(グルーン)だ。

Grooonは道内大手インフィニットループ社が運営するリッチな「VRパノラマツアー」を簡単に作成できるサービスで、現在、不動産や商業施設など多くの企業で導入されている。

さらに埋め込みコードにも対応しているため、自社サイトやブログに簡単に設置できるのも特徴だ。

 

 

 

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